第6章:Kindle出版の手順①|原稿の整え方(縦書きPDFなど)

 

 

 

 

Kindle本を出版するためには、まず「原稿」を適切に整える必要があります。特に日本語の小説では、縦書きのPDF形式で提出することで読者にとって読みやすく、紙の本に近い感覚で楽しんでもらえます。

ここでは、ChatGPTなどで作成した小説原稿を、出版可能な縦書きPDFに仕上げるための具体的な手順を解説します。

 

 

 

 

📝 1. 原稿の準備(テキスト形式)

 

ChatGPTなどで小説を書いた場合、まずはテキストデータを準備しましょう。
文章はできるだけ以下の形式を意識して整えておくと、縦書きレイアウトにしたときに美しく仕上がります。

  • ✅ 章の区切りには空行を入れる
  • ✅ セリフの改行を丁寧に(1人1行)
  • ✅ 記号(「」『』…―)は全角を使用
  • ✅ 半角アルファベットやURLは使わない(横書き崩れの原因になる)

 

 

 

📄 2. WordやGoogleドキュメントに貼り付ける

 

作成した原稿をWordやGoogleドキュメントに貼り付けます。ここで体裁を整えておくことで、PDFにしたときの見た目が綺麗になります。

📐 推奨フォーマット設定(Wordの場合)

  • 📏 用紙サイズ:A5縦(148×210mm)
  • 🔡 フォント:MS明朝 または 游明朝(12pt)
  • 📏 行間:1.5行程度
  • 🧭 余白設定:上下20mm/左右25mm(印刷風)

 

 

 

 

🔁 3. 縦書きレイアウトに変更する

 

Wordのメニューから「ページレイアウト」→「文字列の方向」→「縦書き」を選択します。これで文章全体が縦書きになります。
見出しやタイトルも縦書きに対応するようレイアウトを調整しましょう。

Googleドキュメントでは縦書き非対応のため、Word形式に変換 → Wordで縦書き化する必要があります。

 

 

 

 

📤 4. PDFとして保存する

 

縦書きに整えたWordファイルを、「名前を付けて保存」→「PDF(.pdf)」形式で保存します。
このPDFが、Kindleに提出する「本の本文ファイル」となります。

📎 PDF作成時の注意点

  • ✅ フォントが埋め込まれているか確認(印刷品質の保持)
  • ✅ ファイル名に日本語やスペースを使わない(エラー防止)
  • ✅ 最初と最後に改ページ(空白ページ)を入れておくと、読みやすさアップ

 

 

 

 

📌 まとめ:原稿の整え方が“読まれる本”を作る

 

縦書きPDFにすることで、日本語の小説としての読みやすさが大きく向上します。
また、整ったフォーマットの本は読者に信頼感を与え、レビューや評価にも好影響をもたらします。

次のステップでは、この原稿を実際にKindleの出版画面にアップロードし、出版申請する流れをステップバイステップで解説していきます。

 

 

第6章:Kindle出版の手順②|

KDPアカウント作成から出版申請まで

 

 

 

 

原稿と表紙の準備ができたら、いよいよKindle本として出版申請するステップに進みます。
この章では、Amazonが提供する出版プラットフォーム「KDP(Kindle Direct Publishing)」を使って、アカウント登録から出版完了までの流れをステップバイステップで解説します。

 

 

 

 

✅ ステップ1:KDPアカウントを作成する

 

まずは以下のURLからKDPのトップページにアクセスしましょう。
https://kdp.amazon.co.jp/

「サインイン」または「新しいアカウントを作成」をクリックして、Amazonのアカウントでログインします(すでに持っているAmazonアカウントでOKです)。

初回ログイン時には以下の情報を入力します:

  • 👤 氏名・住所・電話番号
  • 🏦 銀行口座(印税受取用・日本の口座でOK)
  • 🧾 税務情報(米国源泉徴収に関する設定)

登録が完了すれば、すぐに出版作業を開始できます。

 

 

 

 

 

📘 ステップ2:新しい本の登録を開始

 

KDPダッシュボードにログインしたら、「+電子書籍またはペーパーバックの作成」をクリックします。
ここから3つの大きなステップに分けて情報を入力していきます。

① 本の詳細

  • 📖 タイトル・副題(魅力的なネーミングに)
  • ✍ 著者名(本名またはペンネーム)
  • 📝 本の説明(内容紹介・200〜400文字が目安)
  • 📚 カテゴリ選択(例:文学 > 日本文学 > 小説)
  • 📢 キーワード(検索されやすい単語を最大7つまで)
  • 👶 対象年齢(一般的な小説は「制限なし」でOK)

② 本のコンテンツ

  • 📎 原稿ファイルをアップロード(縦書きPDF)
  • 🖼 表紙ファイルをアップロード(JPEGまたはTIFF推奨/2560×1600px)
  • 👀 プレビューでレイアウトを確認(ズレや表示崩れをチェック)

③ 本の価格設定

  • 💰 希望販売価格を入力(日本円で250円以上)
  • 📈 印税率:70%(350円〜2,500円)または35%を選択
  • 🌍 他国の価格も自動反映されるが、編集も可能

 

 

 

 

🚀 ステップ3:出版申請して公開!

 

すべての情報を確認したら、「出版」ボタンをクリック!
通常、24〜72時間以内にAmazonで公開されます(審査状況により変動あり)。

公開後は以下のように表示されます:

  • ✅ Amazon商品ページが自動生成
  • ✅ Kindle Unlimited対応(設定した場合)
  • ✅ リンクをシェアすれば、SNSやLPでも販売可能

 

 

 

 

📌 まとめ:出版までの流れは意外とシンプル!

一見難しそうに見えるKindle出版も、ステップに沿って進めれば意外と簡単に完了できます。
特にKDPは日本語にも完全対応しており、印税の受け取りも国内口座で完結するため初心者にもおすすめです。

次章では、出版後にやるべきこと――読者導線の作り方レビューを集める方法など、販売を加速させる施策について解説していきます。