🛠️ 第4回:コマの編集と漫画化

 

Canvaなどの無料ツールで漫画の編集

 

AIで生成した漫画風のイラストがそろったら、次に行うのは「編集して漫画として仕上げる作業」です。
この工程では、画像をコマのように配置し、吹き出しを追加してセリフを入れることで、物語として読める形に整えていきます。

そんな編集作業におすすめなのが、「Canva(キャンバ)」という無料のデザインツールです。
Canvaはブラウザでもスマホアプリでも使えるうえ、テンプレートが豊富で初心者にもやさしい設計になっています。

Canvaを使えば、AIで作った画像をコマとして配置し、吹き出しを追加し、セリフを入力するだけで、簡単に「読みやすい漫画ページ」を作ることができます。

 

🎨 Canvaでできること

  • 🟢 複数のイラストを1ページにレイアウトし、コマ割り漫画のように配置できる
  • 🟢 吹き出し・セリフ・効果音などを自由に配置でき、漫画らしい演出が可能
  • 🟢 フォント・色・サイズを調整して、表現のニュアンスを細かくコントロール
  • 🟢 完成したページをPNGやPDFとして出力し、Kindle用データにも活用できる

Canvaには「吹き出し」「セリフ枠」「効果線」などの素材も豊富に用意されており、検索窓に「ふきだし」「manga」「speech bubble」などと入力すると、使いやすいテンプレートがたくさん出てきます。

 

🧰 実際の編集手順(基本の流れ)

  1. 1. Canvaにログイン
    ブラウザまたはスマホアプリから無料アカウントで利用可能です。

 

  1. 2. 新しいデザインを作成
    例:正方形(768×768px)またはA4横など、漫画の形式に合わせてサイズを設定。

 

  1. 3. AIで作ったイラストをアップロード
    画像をキャンバス上にドラッグ&ドロップするだけ。

 

  1. 4. コマの順番に合わせて画像を配置
    上から下・左から右の流れになるように並べます。

 

  1. 5. 吹き出しとテキストを追加
    人物の近くに吹き出しを置き、その中にセリフを入力。

 

  1. 6. フォントや色を調整
    キャラクターの性格やシーンに合わせて文字に表情をつけます。

 

  1. 7. 完成したら画像やPDFでダウンロード
    これで漫画ページが完成します。

 

📱 Canvaはスマホでも使える!

Canvaはスマートフォンでも使えるため、外出先やスキマ時間でも編集が可能です。
アプリ版は指先だけでコマの配置や文字の入力ができるので、パソコンが苦手な方にもおすすめです。

スマホ編集のポイント:

  • 🔸 画像は事前にスマホの写真フォルダに保存しておく
  • 🔸 1ページずつ編集→保存を繰り返すことで、あとからまとめて組み合わせも可能
  • 🔸 フォントサイズや配置は、プレビュー画面で見ながら微調整する

 

💡 編集時の注意点とコツ

  • ✅ セリフを入れるスペースを画像生成時から意識しておくと編集が楽になる
  • ✅ セリフが多いときは、1ページにコマを減らして読みやすくする
  • ✅ コマとコマの間に適度な余白を設けると、見た目が整う
  • ✅ 同じキャラクターの服装や髪型は毎回一致させることで一貫性が生まれる

 

 

✅ このパートのまとめ

  • Canvaは漫画編集にも最適な無料ツール。初心者でも簡単に扱える
  • 画像を並べ、吹き出しをつけるだけで「読まれる漫画」に仕上がる
  • スマホでも編集可能。スキマ時間に進められるのも大きな魅力

 

📐 コマの順番、セリフの配置、吹き出しの作り方

 

AIで生成したイラストを「漫画」として仕上げるためには、コマの順番・セリフの配置・吹き出しのデザインがとても重要です。
どれだけ良い画像が揃っていても、読みづらい構成だと読者の心に届きません。

ここでは、Canvaなどのツールを使って編集するときに意識したいポイントを、実践的に解説します。

 

 

📘 コマの順番を考える:ストーリーの流れを自然に

日本の漫画では「左から右、上から下」の順番で読むのが基本です。
そのため、イラストを配置する際には、この視線の流れに従って、スムーズに読める構成にしましょう。

コマの順番を決めるときのコツ:

  • 📌 最初のコマは「誰が・どこで・何に悩んでいるか」が伝わるカット
  • 📌 中盤は感情の変化や出来事の流れを意識して、視線が自然につながるように並べる
  • 📌 最後のコマは「解決・希望・感動」など、読後感を与える場面を選ぶ

Canvaを使う場合は、正方形キャンバスに2〜4コマずつ配置する構成が扱いやすく、
スマホでの閲覧でも見やすい仕上がりになります。

 

 

💬 セリフの配置:誰が話しているかを明確に

セリフを配置するときに最も重要なのは、誰が話しているのかが一目でわかることです。
吹き出しやセリフはキャラクターの近くに配置することで、視認性が高まり、読者の混乱を防げます。

セリフ配置のチェックポイント:

  • 🔸 キャラクターの口元や視線の近くに吹き出しを置く
  • 🔸 セリフの始まりはなるべくコマの左上〜中央寄りに配置すると読みやすい
  • 🔸 長文になりすぎないように、一言〜二言程度で区切るのがベスト
  • 🔸 セリフの流れも「左→右」「上→下」を守ると、違和感のない構成に

Canvaではテキストボックスの透明度・縁取り・シャドウなども調整できるため、読みやすさを高める工夫が可能です。

 

 

🗯 吹き出しの作り方と使い分け

漫画では「吹き出し」ひとつでキャラクターの感情やシーンの雰囲気を大きく変えることができます。
CanvaやibisPaintなどでは、さまざまな吹き出しのテンプレートが用意されており、それぞれを使い分けることで読者

 

 

 

📱 スマホでもできる!漫画編集のコツ

 

「パソコンが苦手…」「外出先でも作業を進めたい」そんな方に朗報です。
実は漫画編集はスマホ1台でも十分に可能で、しかも無料のアプリを使えば、操作もカンタンです。

このパートでは、スマホで漫画を編集する際に便利なアプリや、編集の流れ、注意すべきポイントなどを詳しくご紹介します。

 

 

📱 Canvaアプリで漫画を編集する

パソコン不要で編集できる一番のおすすめツールは、Canvaのスマホアプリ版です。
Canvaアプリは直感的な操作が可能で、タップ&スワイプだけで漫画の構成が整えられます。

 

 

スマホ編集の基本手順(Canva)

  1. Canvaアプリをインストール(iOS/Android対応)

  2. 「デザインを作成」から正方形やA4サイズのテンプレートを選択

  3. AIで生成した画像をスマホに保存し、Canvaにアップロード

  4. コマの順に画像を配置(ピンチで拡大・移動も自由)

  5. 吹き出しを「要素」から検索して追加。セリフもテキストで入力

  6. 各ページを保存(PNGやPDFなど)して完成!

 

Canvaのスマホアプリは、フォントや色の調整、透過処理なども簡単にでき、PCと遜色ない機能が使えます。
また、テンプレート保存機能を使えば、同じレイアウトでページを量産するのもラクになります。

 

 

🖌️ 他に使えるスマホ編集アプリ

  • ibisPaint X(アイビスペイント)…手描き風・レイヤー編集が得意。プロのような吹き出し演出も可能。
  • MediBang Paint…無料で多機能。セリフ配置や素材も豊富。漫画形式に特化したテンプレあり。
  • LINE Camera…直感的で初心者向き。軽めの編集やセリフ追加に使いやすい。

 

📌 スマホ編集のコツと注意点

  • ✅ 画像サイズを統一しておくと、ページ全体のバランスが整いやすい
  • ✅ 吹き出しは最初に仮置きし、セリフを入れながら微調整するのがコツ
  • ✅ 一度にたくさんのページを作ろうとせず、1ページずつ丁寧に作成する
  • ✅ 作業中にこまめに保存して、データ消失を防ぐ
  • ✅ 作成後は、PCでも確認し、レイアウト崩れや文字の見落としがないかチェックする

さらに、スマホアプリには「画像の自動補正」「効果フィルター」「色味調整」なども搭載されているため、イラストに雰囲気を出したいときにも便利です。

 

💡 スキマ時間を活用して進めよう!

スマホで漫画編集ができれば、通勤・通学中やちょっとした空き時間でも作業が進められます。
「夜寝る前にセリフだけ追加」「週末に画像を配置」「平日の昼休みにチェック」など、

自分のライフスタイルに合わせた進行が可能です。

 

何より、スマホでできるようになると「漫画制作がもっと身近なもの」になります。

AI×スマホの組み合わせで、誰でも簡単に漫画家デビューが目指せます!

 

 

✅ このパートのまとめ

  • Canvaアプリを使えば、スマホだけでも本格的な漫画編集が可能
  • 画像・セリフ・吹き出しをバランスよく配置する工夫が大切
  • 空き時間を活用すれば、忙しい人でも無理なく進められる