Kindleで電子書籍を出版するためには、まず「KDP(Kindle Direct Publishing)」という専用サービスに登録する必要があります。KDPは、Amazonが提供している出版プラットフォームで、誰でも無料で電子書籍を登録・販売することができます。
このセクションでは、KDPのアカウント作成から初期設定までの流れを、はじめての方にも分かるよう丁寧に解説していきます。
以下のURLにアクセスします:
Amazonのアカウントをすでに持っている方は、そのままログイン。
持っていない方は、新しくAmazonアカウントを作成してください。
ログイン後、初回のみ「KDPアカウントの設定画面」が表示されます。以下の3項目を順番に登録していきます。
1. 著者情報(個人情報)
・氏名(本名でOK)
・住所(郵便番号や都道府県を含む)
・電話番号(SMS認証あり)
※ペンネームは出版時に別途設定できます。
2. 支払い情報(銀行口座)
・報酬を受け取るための銀行口座情報を入力します。
・日本国内の口座でOK(銀行名・支店名・口座番号など)
※「銀行コード」や「支店コード」は、各銀行のWebサイトで確認できます。
3. 税務情報(米国税務署向け)
・「税務インタビュー」に進み、案内に従ってチェックを入れていくだけでOK。
・日本在住の個人であれば、TIN番号は不要。
・最後に「租税条約に基づく優遇税率」を選択することで、米国での源泉徴収が軽減(10%)されます。
上記の3項目をすべて入力して「保存」すれば、KDPのダッシュボードが使えるようになります。ここからいよいよ、電子書籍の新規作成へ進むことができます。
一度設定すれば、次回以降は自動的に情報が引き継がれるので、再入力は不要です。
KDPのアカウント設定は出版の「土台」となる大事なステップです。焦らず一つずつ、丁寧に進めていきましょう。
KDP(Kindle Direct Publishing)に原稿や表紙ファイルをアップロードする作業は、出版の中でも非常に重要なステップです。ここでは、実際の画面をイメージしながら、出版手順を3ステップに分けて詳しく解説します。
まずはKDPのダッシュボードにログインし、「+ 電子書籍またはペーパーバックを作成」をクリックします。
以下のような入力項目が表示されます:
入力が完了したら「保存して続行」をクリックし、次のステップへ進みます。
次の画面で、原稿ファイルをアップロードします。
アップロード後、「Kindle プレビューア」を使って表示チェックができます。
見出しや改行、ページ送りなどが正しく表示されるか必ず確認しましょう。
次に、表紙をアップロードします。
表紙の切れやズレがないかを最終チェックしましょう。
原稿と表紙が正しくアップロードできたら、「保存して続行」をクリックして価格設定画面へ進みます。
ここまでで、出版物の「内容と見た目」の準備が完了です。
次のセクションでは、「価格設定」と「出版後にやるべきこと」についてご紹介していきます。
無事に電子書籍の原稿と表紙をアップロードし、「出版」をクリックしたら完了…ではありません!
実は、出版直後にやっておくべき設定や確認項目があります。これを行うことで、読者に届きやすくなり、売上や集客にもつながる重要なポイントばかりです。
ここでは、Kindle出版後に必ず確認・設定しておきたい項目を、チェックリスト形式でご紹介します。
✅ おすすめ設定:
→ 価格:300円〜480円 / ロイヤリティ:70%(KDPセレクト加入)
Kindle出版は、ゴールではなく「入口」です。出版後の動線設計・設定管理を丁寧に行うことで、本が“売れる仕組み”となり、自動集客や講座販売にもつながる強力なツールになります。
このチェックリストをもとに、あなたの電子書籍をしっかり整えて、長く読まれる1冊に育てていきましょう。