ChatGPTは、OpenAIが提供する「対話型AI(人工知能)」です。まるで人と会話するかのようにテキストで指示を出すことで、物語のアイデアを出したり、セリフを書いたり、キャラクター設定を作ったりできます。
まずは公式サイト(https://chat.openai.com/)にアクセスし、アカウントを作成しましょう。
ログイン後は、チャット画面が表示されますので、下の入力欄に文章を打ち込み、Enterキーを押すだけでAIが応答を返してくれます。
ChatGPTに指示を出すときの「文章=命令文」のことを「プロンプト」と呼びます。
このプロンプトの作り方によって、AIが返してくれる内容のクオリティが大きく変わります。
「物語を書いて」
→ これでは、ジャンルや登場人物、長さが不明なため、AIも判断しにくくなります。
「10歳の女の子が、不思議な森で冒険する短編ファンタジーの物語を書いてください。
文字数は800字程度。テンポよく、やや感動的な結末でお願いします。」
このように具体的に指示を出すことで、ChatGPTが求めるテイストに近い文章を返してくれるようになります。
ChatGPTは何度でもやり直しが可能です。
「もう少し感動的に」「子どもでも読めるように」「語尾を統一して」など、追加で指示を出すことで、内容を改善させることができます。
また、過去の会話内容をふまえて話してくれるため、1つのチャット内でストーリーを深めていくのがおすすめです。
ChatGPTは、「あなたの指示=プロンプト」に忠実に応えてくれるパートナーです。
最初はうまくいかなくても大丈夫。少しずつ言葉を工夫しながら試していくことで、想像以上にクオリティの高い創作ができるようになります。
次の章では、実際にプロンプトを使ってストーリーのアイデア出しやキャラクター設定を体験してみましょう!
物語を書く、キャラクターを作る、世界観を構築する——こうした創作活動は非常に創造的で魅力的な一方で、時間や労力、アイデアの枯渇といった課題もつきものです。
そんな中で登場したのが「AI × 創作」という新しい選択肢です。とくにChatGPTのような生成系AIは、創作者の右腕として圧倒的なスピードと柔軟性でサポートしてくれます。
「何を書けばいいかわからない…」そんなときでも、AIに相談すればジャンル・テーマ・展開など無数のアイデアを即座に提示してくれます。
たとえば、「魔法学校が舞台の物語のタイトルを10個出して」といった指示をするだけで、あっという間に候補が並びます。
発想の起点として、または壁打ち相手として活用できるのがAIの大きな強みです。
物語の展開を考えるのが好きでも、「実際に文章を書くのが苦手」という方も多いのではないでしょうか?
ChatGPTなら、プロットを渡せば本文を書いてくれる、セリフだけ作ってもらうなど、部分的な執筆代行が可能です。
また、ある程度の「たたき台」をAIに作らせて、後から自分で調整するという使い方も効率的です。
「性格・背景・話し方」など、人物に個性を持たせる設定もAIが得意とする領域です。
「明るくおしゃべり好きな女子高生キャラを作って」と伝えるだけで、年齢、口癖、趣味、家族構成などを含めた魅力的なキャラクター設定を一瞬で出力できます。
キャラクターの関係性や成長の流れなども相談可能なので、シリーズ物や長編にも対応できます。
人間相手だと「ちょっと違うな」と思っても言いにくいこともありますが、AIには遠慮はいりません。
「もっとテンポよく」「優しい雰囲気で」「読者の心を動かす感じに」など、何度でも調整可能です。
書き直し、修正、再提案……どれも一瞬。クリエイターの「迷い」や「手戻り」を大幅に減らしてくれます。
手が止まるたびに調べたり悩んだりしていては、なかなか作品は完成しません。
ChatGPTを使えば、調べ物・表現案・展開案などをその場で提示してくれるため、作業スピードが圧倒的にアップします。
「1人編集会議」ができるイメージで、作業の質と効率を同時に高めてくれます。
今まで「創作なんて自分には無理…」と思っていた人でも、AIを使えば想像以上に簡単に形にできます。
完璧じゃなくても大丈夫。AIと協力して「まずは1本書いてみる」ことから始めれば、次第に創作の楽しさや奥深さが見えてきます。
ChatGPTは、創作における「最初の一歩」を後押ししてくれる、頼れる相棒なのです。
AIは作家の代わりになるのではなく、作家の創造力を拡張する存在です。
苦手な部分は任せて、得意な部分に集中する。そんな「共創スタイル」が、これからの創作の主流になるかもしれません。
次の章では、実際にプロンプトを使って「物語づくり」にチャレンジしてみましょう!