小説を書くうえで最初のステップとなるのが「ジャンルの決定」と「世界観の構築」です。
どんな物語を書くかによって、登場人物・設定・物語の展開すべてが変わってきます。
ChatGPTを使えば、この重要な初期段階も、スムーズかつ楽しく進めることが可能です。ここでは、AIを活用して小説の土台をつくる方法をわかりやすく解説します。
まずは書きたい物語のジャンルを考えましょう。ジャンルとは「物語の種類」のことで、読者の期待を決める大きな要素です。
代表的なジャンルには以下のようなものがあります:
ChatGPTに「小説のジャンルを5つ提案して」と聞いてみたり、「感動系の恋愛小説を書きたい」と伝えたりすることで、自分に合ったジャンルを一緒に考えることができます。
ジャンルが決まったら、そのジャンルにふさわしい「世界観(舞台設定)」を作っていきます。
世界観とは、物語が展開される空間や時代背景、ルールのことです。
ChatGPTには、次のようなプロンプトを使うと具体的なアイデアが出てきます:
例:
「異世界ファンタジー小説の世界観を考えてください。王国の名前、地形、文化、魔法の仕組みも含めて説明してください。」
さらに、「もっと暗めの雰囲気にして」「文明レベルを中世風に」など、雰囲気や細かい調整も後から可能です。
ChatGPTはあなたの希望に合わせて、いくつでもアイデアを提案してくれます。
世界観が定まると、登場人物の行動やセリフにも一貫性が生まれ、物語の「軸」ができあがります。
また、読者にとっても「その世界に入り込みやすい」魅力的な舞台となり、物語全体の完成度がぐっと上がります。
小説づくりの第一歩は「舞台」と「方向性」を決めること。
それをAIと一緒に進めることで、想像を超えたアイデアや展開が次々と生まれます。
次章では、この世界観に登場する「キャラクターたち」をAIと一緒に設計していきましょう。
世界観やジャンルが決まったら、次は物語の中核となる「登場人物」と「設定」、「あらすじ」を組み立てていきましょう。
この工程は創作における「設計図づくり」にあたります。AI(ChatGPT)を活用することで、ゼロからでもスムーズに、そして想像以上に楽しく構築できます。
主人公、ライバル、仲間、敵など、登場人物は物語に命を吹き込む存在です。
ChatGPTに対して「物語に合うキャラクターを考えて」と依頼すれば、名前・年齢・性格・背景・口調まで詳細に提案してくれます。
「異世界ファンタジー小説の主人公を設計してください。
性別、年齢、職業、性格、特技、弱点、背景、目標などを含めて詳しくお願いします。」
このように依頼すると、以下のような構成でキャラが生成されることが多いです:
さらに「もっと個性的に」「女性版も見たい」「敵キャラも5人出して」といった指示で、幅広いバリエーションを展開できます。
登場人物が生きる舞台の中で「どんな社会か」「どんなルールがあるか」を決めていくのが「設定」です。
魔法は誰でも使えるのか? 階級制度はあるのか? 恋愛は禁止されているのか? など、物語に厚みを持たせる要素になります。
「魔法が法律で制限されている世界の社会制度を考えてください。
階級制度、軍事組織、教育制度なども詳しく教えてください。」
こうした設定を事前に固めておくことで、物語の矛盾を防ぎ、一貫性のあるストーリー構築が可能になります。
最後に、「物語がどんな流れで進行するのか」をざっくりまとめた「プロット(あらすじ)」を作ります。
ChatGPTは、登場人物と設定をもとに、起承転結のあるストーリー案を生成するのが得意です。
「以下のキャラと設定を使って、500文字程度の小説のあらすじを書いてください。
・アレン(元王族の青年)
・魔法が禁じられた世界
・失われた王家の書を探す旅に出る」
さらに、「感動的に」「どんでん返しを入れて」「3部構成にして」など、トーンや構成の調整も可能です。
こうして生まれたあらすじは、小説の章構成やシナリオ作成のベースになります。
登場人物・設定・あらすじが決まると、創作は一気に具体性を帯びます。
ChatGPTは、あなたの頭の中にある「ぼんやりとしたイメージ」を言語化し、形にしてくれる心強い相棒です。
次章では、いよいよ実際の「物語本文」の執筆に挑戦していきましょう!