Kindle本を出版するためには、まず「原稿」を適切に整える必要があります。特に日本語の小説では、縦書きのPDF形式で提出することで読者にとって読みやすく、紙の本に近い感覚で楽しんでもらえます。
ここでは、ChatGPTなどで作成した小説原稿を、出版可能な縦書きPDFに仕上げるための具体的な手順を解説します。
ChatGPTなどで小説を書いた場合、まずはテキストデータを準備しましょう。
文章はできるだけ以下の形式を意識して整えておくと、縦書きレイアウトにしたときに美しく仕上がります。
作成した原稿をWordやGoogleドキュメントに貼り付けます。ここで体裁を整えておくことで、PDFにしたときの見た目が綺麗になります。
Wordのメニューから「ページレイアウト」→「文字列の方向」→「縦書き」を選択します。これで文章全体が縦書きになります。
見出しやタイトルも縦書きに対応するようレイアウトを調整しましょう。
Googleドキュメントでは縦書き非対応のため、Word形式に変換 → Wordで縦書き化する必要があります。
縦書きに整えたWordファイルを、「名前を付けて保存」→「PDF(.pdf)」形式で保存します。
このPDFが、Kindleに提出する「本の本文ファイル」となります。
縦書きPDFにすることで、日本語の小説としての読みやすさが大きく向上します。
また、整ったフォーマットの本は読者に信頼感を与え、レビューや評価にも好影響をもたらします。
次のステップでは、この原稿を実際にKindleの出版画面にアップロードし、出版申請する流れをステップバイステップで解説していきます。
原稿と表紙の準備ができたら、いよいよKindle本として出版申請するステップに進みます。
この章では、Amazonが提供する出版プラットフォーム「KDP(Kindle Direct Publishing)」を使って、アカウント登録から出版完了までの流れをステップバイステップで解説します。
まずは以下のURLからKDPのトップページにアクセスしましょう。
https://kdp.amazon.co.jp/
「サインイン」または「新しいアカウントを作成」をクリックして、Amazonのアカウントでログインします(すでに持っているAmazonアカウントでOKです)。
初回ログイン時には以下の情報を入力します:
登録が完了すれば、すぐに出版作業を開始できます。
KDPダッシュボードにログインしたら、「+電子書籍またはペーパーバックの作成」をクリックします。
ここから3つの大きなステップに分けて情報を入力していきます。
すべての情報を確認したら、「出版」ボタンをクリック!
通常、24〜72時間以内にAmazonで公開されます(審査状況により変動あり)。
公開後は以下のように表示されます:
一見難しそうに見えるKindle出版も、ステップに沿って進めれば意外と簡単に完了できます。
特にKDPは日本語にも完全対応しており、印税の受け取りも国内口座で完結するため初心者にもおすすめです。
次章では、出版後にやるべきこと――読者導線の作り方やレビューを集める方法など、販売を加速させる施策について解説していきます。